日本語には、エジプト文明とかギリシャ文明とかローマ文明とか、さらにはインド文明とか中国文明と言う言葉はありますけけれども、日本文明と言う言葉はありません。そして、日本の文化と言われる諸現象は、古く中国とインドの文明を取り入れて光を放ち、キリシタン渡来以降は、欧米の文明を取り入れ始め、鎖国によって一時その影響は小さくなりましたが、明治維新以後の文明開化によって大きく欧米の文明を受け入れることになり、また別種の光を放つに至りました。この教科書によって、日本語の背景にある、多面的な「日本文化」の実態を意識的に実態的に把握して下されば、本書の編集の目的が果たされたと言えるでしょう。

序

第一単元

第一課　日本の地理と気候

第二課　日本の歴史

第三課　日本の宗教

第四課　日本の言葉と日本の象徴

第五課　日本の植物と動物

　　　　第二単元

第六課　日本の衣食生活

第七課　日本の建築

第八課　日本の冠婚葬祭

第九課　日本の年中行事

第十課　日本の祝祭日

　　　第三単元

第十一課　日本の芸能

第十二課　日本の芸術

第十三課　日本の文学

第十四課　日本のスポーツと余暇

　　　　　第四単元

第十五課　日本の政治と外交

第十六課　日本の経済

第十七課　日本の教育

第十八課　日本の社会生活

第十九課　変わり行く日本